投資を始めようと証券口座を開設して株式や債権を買おうとしても、金融商品がたくさんありすぎて迷ってしまいますよね?
株式投資で資産を増やそうと考えているなら、「長期・分散・積立」という投資方法がおすすめです。
私は2022年2月に初めて株式を買ったとき、配当利回りのよい「商船三井」と「日本郵船」の株をトータル82万円買いましたが、買った途端に株価が下落してしまい、しばらく待っても下落状態は変わらず、結局5月には売ってしまい(狼狽売り)、配当金と売り値を合わせても、36,098円の損失を出しました。金額は小さいですが、ショックの方が大きく、しばらく落ち込んでいました。
そこで、どうしたらよいかと、ネット上の良心的なサイトやYouTubeを見て回り、おすすめの本を読んで気付いたことがあります。
株式を買うときには、長期間株式を持ち続ける(市場に居続ける)こと、特定の企業のみの株を買うのではなく、景気の波や様々な政策,国際情勢の変化などによって変動する株価の変動幅を吸収できるよう、それぞれ異なる株価変動をする業種や企業の株式を分散して買うこと、タイミングを見ながら資金を株式に継続して投入して積み立てることが大切だとわかりました。
おかげで、2022年6月に「長期・分散・積立投資」を始めてから、2年間で配当金が70万、株価上昇分と合わせると、約350万の収益がありました。
長期投資のメリットとデメリット
メリット
・短期投資に比べてリスクが低くなります。株価の推移は長期的には右肩上がりです。暴落時期はあっても、長い目で見ると上昇してきました。
野村アセットマネジメント お金を育てる研究所 「資産運用ステップアップ編」より引用
株を買ったら、暴落時期があっても我慢して「長期にわたって」ホールドし続ける(株式市場に居続ける)ことが、収益を上げるための原則です。
・日々株価を気にし続ける短期投資に比べて、精神的に余裕があります。らくだも、週1回証券会社の口座を確認する程度で株式運用しています。
・毎年の配当金を再投資していく複利運用に励むと、投資資金が増加し資産がどんどん増えていきます。逆に配当金を使ってしますと、資産の伸びが鈍くなります。
・長期投資はコストが低くなります。株式の売買では、買うときに「購入手数料」、売るときに「売却手数料」、売ったときの売却益には「譲渡所得」が課税されます。長期投資では株式を買うときと売るときの手数料と売ったときの「譲渡所得」の課税がありますが、短期投資では売り買いのその都度コストがかかります。
デメリット
・長期にわたって資金が拘束されます。株式以外の投資を行うために、株式を売らなくてはならない場合があります。そのため、節約や転職、副業によって資金を作る必要があります。
・株式を証券会社に管理してもらう際のかかるコスト(運用管理費)が長期にわたってかかります。その為、運用管理費が低い株式を選ぶことが大切になります。
投資信託をもっているだけでかかる信託報酬は、純資産の0.5~2%前後です。純資産総額が100万円の投資信託を1年間運用する際の信託報酬は、信託報酬率は2%の場合、100万×2.0%で2万のコストがかかります。
分散投資のメリットとデメリット
メリット
・リスクを減らせます。株価は金利や為替の変動、国内外の政治経済の状況などによって変動します。景気変動に敏感な業種の株式だけではなく、生活必需品やヘルスケアなど景気にされにくい業種の株式をバランスよく組み合わせ、さらに株式に比べて変動が少ない債権を組み合わせて、金融商品を分散させて買って組み合わせます(ポートフォリオ)。その際には、円建てとドル建てで株式や債券を購入して通貨でも分散させます。株式や債券を買う際には安定していること、収益が上がること、売りたいときに売れるだけの商品の純資産高であることの3条件を満たすものを購入対象とします。
デメリット
・一度に大きく儲けることができません。一方、個別株式に大きく投資した場合は、株価が急上昇したときに売ると、収益が大きく上げられます。しかし、株価が下落したとたん、大きく元本割れして大損をします。
積立投資のメリットとデメリット
メリット
・小さい金額で投資を始められます。積立投資は、株式や投資信託、債権などの金融商品に毎日、毎週、毎月など定期的に投資をする投資法です。
・投資タイミングを考えなくてもよい。
・買う手間がかからない。投資信託は自動積立ができます。
デメリット
・購入手数料がかかる商品はその都度コストがかかります。
・すぐには利益が上がらない。
・株価がどんどん上昇する相場では、投資機会を失います。
・ドルコスト平均法の効果があります。ドルコスト平均法は、毎日価格が変動する金融商品を、一定額ずつ分けて購入して、買付単価の平均を下げる方法です。
最後に
投資先を選び、ネット証券会社の口座にアクセスして、株式や債権を買うには、投資に振り向ける時間と手間、投資に関する学習時間が必要です。ひととおり株式や債券を分散して買って終わりではなく、政治経済の状況や国際情勢の変化を見ながら、業績がよくない銘柄は売って収益が上がりそうな銘柄の株式を買うリバランスが収益の改善に必要です。
投資の収益が上がらないし、銘柄分析が難しいからと言って、よくわからないものに投資することは最悪の結果を招くと思ってよいでしょう。よくわからないものには絶対に投資しないことが投資を長く続ける上での鉄則です。金融取引の特徴やリスク、やり方がよく分からないのに「収益が上がる」というPRを見て、FX取引や先物取引、CFD取引をすると、先ず大損すると言えます。結果として市場から退場して収益を上げる機会を失います。
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